世界はこんな色をしてたのか
おととい暗所から出したまだ二葉の稲がやけにみどりいろだったり
帰り道が思った以上に真っ暗だったり
世界は気分次第でなんとでもなるような気がしている。
そんな気分でここのところ、煩いくらいに思い出している。思い出してそしてとうとうカウントダウンを始めている。
点滅は夏に始まっていた。
秋が過ぎるまで気づかなかった。
雪が降る頃にはもう無視できなくて
それからはもうどんどん点灯に近くなっていったから
眩しくて しかたなく 目をつぶった。
そうして消えたはずだった。
とうとう壊れて、むしろ壊して消された赤いランプ。
そもそも点いていないふりをしていたから、誰に宣言したわけでもないけれど、でも確かに消したつもりでいた。
壊れているのは何だったのか。
わたしはなにを壊したんだろう。
なんともならないのは重々承知。